近年、企業のSDGsへの取り組みが加速するなかで、環境負荷の低減やサステナビリティへの意識が高まっており、エコな梱包材への注目が高まっています。
梱包材は、直接目に触れる機会が多いことから、企業の環境に対する姿勢をアピールできる重要な要素です。本記事では、エコな梱包材を導入するメリットや種類、選ぶポイントを解説します。
エコな梱包材が注目されている背景
SDGsの実現に向けて、企業活動における環境負荷低減の取り組みが求められています。SDGsとは、持続可能な開発目標の略称で、2015年9月の国連サミットで採択された、2030年までに達成すべき17の目標のことです。
梱包材も下記のような理由から、環境負荷の軽減に大切な役割を果たします。
- リサイクル可能な素材や設計の梱包材の使用により、廃棄物の削減につながる
- エコな梱包材を使うことで、新たな資源の採取や加工に必要なエネルギーを節約できる
環境に優しい梱包材の使用は、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となります。
エコな梱包材を導入するメリット
企業がエコな梱包材を導入するメリットは、下記の2つです。
SDGsへの貢献
企業が環境に配慮した梱包材を導入することで、持続可能な社会の実現に向けて貢献できます。
具体的には、下記4つの観点からSDGsへの貢献が可能です。
目標の内容 | エコな梱包材の役割 |
12.つくる責任 つかう責任 | リサイクル可能な素材の優先的使用 再利用しやすい梱包材の選択 |
13.気候変動に具体的な対策を | 環境負荷の低減 リサイクルの活用による温室効果ガス排出抑制 |
14.海の豊かさを守ろう | プラスチックごみ削減による海洋汚染防止 海洋生態系の保護 |
15.陸の豊かさも守ろう | 管理された森林から調達した紙製梱包材の 利用による生物多様性の保全 |
エコ梱包材の導入は、複数のSDGs目標の達成に貢献でき、企業の社会的責任を果たす重要な取り組みの一つです。
企業イメージの向上
企業がエコな梱包材を導入することで、環境保全への積極的な姿勢をアピールでき、企業イメージが向上します。
具体的には、下記のような効果が期待できます。
- 環境に配慮した企業であると認識され、消費者からの支持を得られる
- ステークホルダーからの信頼を獲得でき、企業価値の向上につながる
- 企業が提供する商品やサービスも環境に優しいものと見なされる
エコな梱包材の導入をプレスリリースやウェブサイトで積極的に発信することで、企業の環境保全活動を広くアピールできます。
エコな梱包材の種類
エコな梱包材は、大きく外包装と緩衝材の2つに分かれます。
各企業の商材に合わせて、最適な外包装と緩衝材を選びましょう。
外包装
エコな外包装には、下記2つが挙げられます。
- FSC認証段ボール
- リサイクル原料で作られたクッション封筒
FSC認証段ボール
FSC認証段ボールは、適切に管理された森林から調達した木材パルプを原料として製造された段ボールのことです。
FSC(Forest Stewardship Council、森林管理協議会)は、環境・社会・経済のバランスを保ちながら、責任ある森林管理を世界に普及させることを目的とした国際的な非営利団体です。
FSC認証を取得するには、森林の管理方法や木材の加工・流通過程において、厳しい基準をクリアする必要があります。
FSC認証段ボールを使用することで、企業は森林資源の保護と持続可能な利用に積極的に取り組んでいることを示せます。
リサイクル原料で作られたクッション封筒
リサイクル原料で作られたクッション封筒は、環境負荷の低減に効果的な梱包材です。
リサイクルできる素材を使用することで、新たな資源の採取や加工に必要なエネルギーを節約でき、CO2排出量の削減につながります。
また、紙部分とプラスチック部分を分別できる製品を選ぶことで、リサイクルの効率を高められます。
グリーン購入法は、国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律で、環境負荷の低減に資する物品・サービスの調達を推進するための方針を定めたものです。
ユニオンキャップのポップエコグリーンは、グリーン購入法に適合しております。ポップエコグリーンは、99%がリサイクル原料となっており、焼却しても有害物質が一切でないため、環境負荷の低減に大きく貢献します。
クッション封筒がSDGSに貢献できる理由については、下記の記事で詳しく紹介しています。
『クッション封筒がSDGsに貢献できる理由とは?メリットや選び方を解説』
緩衝材
エコな緩衝材には、下記3つが挙げられます。
再生クラフト紙
再生クラフト紙は、環境に優しい緩衝材です。再生クラフト紙には、古紙パルプが配合されているため、新たな木材資源の消費を抑え、森林保護や資源の有効活用に貢献できます。
また、使用後はリサイクルに回せるため、環境負荷の低減に役立ちます。
発泡緩衝材
発泡緩衝材は、段ボール箱と内容物の隙間を埋める役割を果たし、輸送中の衝撃から内容物を保護できる緩衝材です。
主な原料は、トウモロコシから作られるコーンスターチで、繭のような見た目をしています。
コーンスターチは、焼却時に有毒ガスを発生させないため、廃棄物処理の際の環境負荷を軽減できる素材として注目されています。
エコな梱包材選びのポイント
エコな梱包材選びのポイントは、下記の4つです。
- リサイクル可能な素材を優先する
- 再利用しやすい梱包材を選ぶ
- 分別して処分できるものを選ぶ
- 必要最低限の梱包を心がける
リサイクル可能な素材を優先する
エコな梱包材を選ぶ際は、リサイクル可能な素材を使用している梱包材を選ぶことが重要です。
リサイクル可能な素材を使用することで、使用後に再資源化され、環境負荷を低減できます。
リサイクル可能な素材には、主に下記の2つがあります。
素材 | 特徴 | リサイクル性 |
紙 | 古くから梱包材として使用されている | リサイクルのインフラが整っているため、リサイクル性に 優れている |
プラスチック | リサイクルできるものと難しいものがる | リサイクル可能な素材を選ぶことで、環境負荷の低減に つながる |
梱包材の素材を確認し、リサイクルできる素材で作られた製品を選ぶようにしましょう。
再利用しやすい梱包材を選ぶ
再利用可能な梱包材を活用することで、廃棄物の量を減らし、環境負荷の低減につながります。
再利用可能な梱包材の具体例としては、下記のようなものが挙げられます。
梱包材の種類 | 特徴 |
通い箱 | プラスチック製や段ボール製がある繰り返し使用できる |
気泡緩衝材 | 柔軟性がある衝撃吸収性に優れている製品を包み込むように使用する繰り返し使用できる |
商品の特性に合わせて、再利用可能な梱包材を選択肢に入れてみましょう。
分別して処分できるものを選ぶ
分別可能な梱包材を使用することで、リサイクルがスムーズになり、環境負荷を減らせます。
できることなら単一素材の梱包材が分別する必要がないため理想的です。
しかし、複数の素材を組み合わせた混合素材の梱包材でも、分別が可能な設計であれば、簡単に分別して処分できます。
分別しやすい梱包材を選ぶことで、リサイクル効率が高まり、限りある資源を有効に活用できます。
必要最低限の梱包を心がける
梱包材を選ぶ際は、必要最低限の量と大きさに留めることが重要です。
過剰包装は資源の無駄遣いにつながるだけでなく、梱包作業の手間やコストも増大させます。
無駄な梱包を避けるためには、下記の点を意識しましょう。
ポイント | 内容 |
製品サイズや形状に合った梱包材の選択 | 無駄なスペースを減らせる 梱包材の使用量を最小限に抑えられる |
クッション材の適量使用 | 必要な量の使用により商品を適切に保護できる 過剰な使用は梱包サイズの増大や廃棄物の増加につながる |
製品重量に応じた梱包材の使用 | 重量に見合った強度の梱包材を選ぶ 軽量製品に不必要に頑丈な梱包材使用は避ける |
自社オリジナルの梱包材の使用 | ピッタリのサイズで無駄なく梱包できる |
製品の特性を踏まえて梱包することで、環境負荷の低減とコスト削減ができるでしょう。
エコな梱包材ならユニオンキャップのクッション封筒がおすすめ
株式会社ユニオンキャップは、日本初の一体型クッション封筒のメーカーです。
同社のクッション封筒は、分別廃棄やリサイクル可能な素材を使用した製品が豊富で、環境負荷の低減とコスト削減が実現できます。
エコなクッション封筒の導入なら、ぜひユニオンキャップをご検討ください。
リサイクル性に優れた商品が豊富
ユニオンキャップのクッション封筒である、ポップエコ、ポップエコグリーン、ポップエコはっすいは、リサイクル性に優れた商品です。
これらの製品は、プラスチック部分と紙部分を分別できるため、環境負荷の低減に貢献できます。
特にポップエコグリーンは、99%がリサイクル原料で作られており、焼却しても有害物質が一切発生しないため、廃棄時の環境負荷も最小限に抑えられます。
また、ポップエコグリーンは、グリーン購入法に適合しているクッション封筒であり、環境へ配慮した製品として高く評価されています。
ユニオンキャップで提供しているクッション封筒は、こちらからご覧頂けます。
クッション封筒以外の梱包材も充実
ユニオンキャップでは、クッション封筒だけではなく、エアークッションやエアーフォーム、各種封筒(一般封筒、フィルム封筒、厚紙封筒)、宅配袋、プラタンなど、幅広い梱包材を取り扱っています。
ユニオンキャップでは、お客様の商品特性や輸送方法に合わせて、最適な梱包材をご提案可能です。
豊富な梱包材を取り揃えているため、お客様のニーズに合った製品が必ず見つかります。
クッション封筒の依頼ならユニオンキャップ
本記事では、エコな梱包材を導入するメリットや種類、選ぶポイントを解説しました。エコな梱包材を導入することで、SDGsへの貢献や企業イメージの向上につながります。
エコな梱包材には、FSC認証段ボールやリサイクル原料で作られたクッション封筒などの外包装と、クラフト紙や発泡緩衝材、などの緩衝材があります。
エコな梱包材を選ぶ際は、リサイクル可能な素材や分別のしやすさを意識して選びましょう。
エコなクッション封筒の導入なら、ぜひユニオンキャップをご検討ください。